ミャンマーの宝石といえばルビー、サファイア、それに翡翠が有名ですが見逃せない変化が生じて来ています。
まずルビーですが世界的に有名なマンダレー管区のモゴクの生産量が大幅に落ちているのです。
現在は雨期の影響もありますが鉱山の約80%は掘るのをやめて止めているとのこと。
掘っても産出量が少なく採算が合わずやむなく休山しているところが多くなっているのです。
結局大勢の失業者が発生し、金鉱山の採掘などに行く人が多くなっているそうです。
ヤンゴンのルビー、サファイアを手広く扱っているK氏もルビーが少なくまた欧米の制裁と世界的な不況のため売上が極端に落ち現在はサファイア中心に商売していました。
こんなにミャンマーの宝石関係の人たちが苦しんでいるのにそれに追い打ちをかけるような悲しいお話を聞きました。
それは数か月前の話です。
10年ほど前からモゴクにも行き、宝石を買っていたフランス人バイヤー、結構沢山買ってくれるし、支払いも良くすっかり信用して一部委託する業者もいました。10年も前からですから当然と言えば当然の成り行きです。
今年もその業者が来て10社以上の会社がルビーなど委託したのですがお金がもらえないというのです。
その総額は約70万ドル、貨幣価値の違うミャンマーでは大変な金額です。
で、10月2日から東京新宿で開催している「国際ミネラルアート&ジェム展」である業者にお聞きしたところタイでも同様に事件がありタイ及びインドの業者が被害を受けたとのこと。総額はミャンマーよりさらに多い、1億円以上に上るだろうといわれていると聞きました。
お互いの信頼関係を利用して大胆な詐欺行為を行ったことに強い憤りを感じます。
● 一寸希望がわくお話
昨日のニュースでスーチーさんと軍政幹部が会談したとの報道がありました。
欧米諸国のミャンマー制裁解除が早期に実現することになれば本当にうれしいことなのですが どうなのでしょうか?
● 一寸 頭が曇るお話
1か月ほど前のお話
軍政は 悪名高きインセイン刑務所の政治犯など約7000人を釈放したとの報道がありました。
そのうちの一部の人の仕業なのでしょうか?
釈放の後ヤンゴン市内で強盗やひったくりが頻発しているとのこと、どうも刑務所帰りの人たちらしい。
釈放時お金を渡していないとも聞いたのですが はたして真相はどうなのでしょうか?
噂の多いお国柄だけに100%信用とはいきませんが・・・・。 タクシー運転手と街で聞いた話です。
あまりに長くなりますので次回にいたします。
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