先週金曜日、東京赤坂の日本財団ビルにて開催されました ラー・ミイン駐日ミャンマー大使の講演がありまして私も参加してまいりました。
聴講者は通信社、新聞社、大学教授、その他ミャンマー関係者など5、60名で私などほんのちっぽけな存在でしたが・・・。
入場時、会場には制服のガードマンが複数いまして“エッ、何故”と一瞬思いましたがこれも主催者の外国要人への当然の配慮なんですね。
今回どうしても参加したかったのはアメリカの民主党ウェッブ上院議員(東アジア・太平洋問題小委員会委員長)が去る8月ミャンマーを訪問しタン・シュエ議長やスーチー女子と会談し帰国後「ミャンマーを無視するな」と題する論評を
「International Herald Tribune」紙に発表したとの記事を元駐ミャンマー大使である田島 高志氏の記事で知っていたからです。
同論評の要点を田島氏が紹介していますのでここでも引用させていただきます。
「ミャンマーの人々の状態が如何に切実に外国の援助を必要としているかに衝撃を受けた。米国とEUは軍事政権に対して10年以上も経済制裁を強化してきたが、そのアプローチの政治的意図は良かったとしても、結果は全く非現実的であった。
軍事政権はより意固地となりより孤立化し、国民は外界との接触を失った。
制裁には中国・ロシアが参加せず中国はミャンマーに対する経済的政治的影響力を強化し、地域の戦略的不均衡を助長した。
3月、中国とミャンマーは中東及びアフリカの原油をミャンマー経由中国へ輸送するパイプライン建設協定に調印した。
それは将来将来中国がマラッカ海峡を経ない原油の輸送を可能にするものだ。
中国のミャンマーに対する経済的影響力の増加は、やがて軍事的プレゼンスを生もう。
それはミャンマー国民の生活改善には繋がらない」
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最後に
われわれ(アメリカ)の究極の目的は、ミャンマーが世界の責任あるメンバーとなるよう激励し、国民の孤立を終わらせ
開かれた政治制度のもとで経済的に反映した生活を生活を送れるようにすることだ」
という内容でした。
ミャンマーと規模は小さいですが密接にかかわる一人として関心がありミャンマー政府代表の大使がどうお考えなのか知りたかったのです。
これについてはある記者から質問されましたがそれに答える形で、言葉には注意しながらも肯定的というよりはもう少し積極的といいますか願望に近いものだと受け取れました。
ただし、アメリカは大変大きな国ですし、政治プロセスも違うのでなんとも言えない。アメリカの出方を見てから検討したい とのことでした。
次回は ジャイカに派遣され活躍している獣医さんのお話をいたします。
翡翠のお話からちょっとずれていましてごめんなさい。
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