「玉依比売命神社」
現在の拝殿は天保4年(1833年)改築されたもの。松代藩真田家歴代城主から鎮守の神として崇敬され保護されてきた。
御正体はもちろん「玉依比売命」、御相殿は「天照大神、建御名方命」
昭和28年3月、国学院大学教授文学博士 大場磐雄 氏によって児玉石の調査が行われました。
調査結果によると
玉の数 766
玉の種類
人工品 582
自然品 184
玉の材質
翡翠 128
滑石 209
めのう 133
碧玉 47
水晶 11
ガラス 18
蛇紋岩 4
鉄石英 1
雑石 24
土製 7
合計 582
玉の形態
子持ち勾玉 9
勾玉 485
管玉 36
切子玉 4
丸玉 6
石器時代玉 9
蜻蛉(とんぼ)玉 13
雑 10
有孔自然石 184
合計 766
このうち 特に注目されるのは子持ち勾玉と真田家奉納の石です。
写真上段3個は児玉石の中心的存在であり「三ツ石」という。
いちばん左が「天下太平の石」全長9,4Cm
中央「宝祚延長の石」全長8,5Cm
右 「氏子繁盛の石」全長8,5Cm
いずれも滑石製
名前の呼び方も時代によって名前や数える順番が変わったりしている。
江戸時代宝永3年にはこの3個を「御領主御吉凶石」としている。
児玉石の中で最も大きいもので写真のように内部に水晶が晶出しているものです。
古文書 「池田宮起文」によると
真田信之(信濃上田城及び松代城初代藩主)が上田城内で拾ったもので元和8年(1622年)松代城に加増移封されたとき
一緒に持ってきたもので翌年玉依比売命神社に奉納されたものです。
なお、現在真田家奉納の石と言われているが最初は「奉納石殿様御武運長久石」と言われたという。
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