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玉依比売命神社 児玉神事(4)(2010/02/01)


「玉依比売命神社」


現在の拝殿は天保4年(1833年)改築されたもの。松代藩真田家歴代城主から鎮守の神として崇敬され保護されてきた。

御正体はもちろん「玉依比売命」、御相殿は「天照大神、建御名方命」



昭和28年3月、国学院大学教授文学博士 大場磐雄 氏によって児玉石の調査が行われました。


調査結果によると


玉の数   766


玉の種類 


 人工品   582   


 自然品   184   



玉の材質


 翡翠    128


 滑石    209


 めのう   133


 碧玉    47


 水晶    11


 ガラス   18


 蛇紋岩   4


 鉄石英   1


 雑石    24


 土製    7


 合計   582



玉の形態


 子持ち勾玉    9


 勾玉      485 


 管玉       36


 切子玉     4


 丸玉      6


 石器時代玉   9


 蜻蛉(とんぼ)玉  13


 雑      10


 有孔自然石  184


 合計     766



このうち 特に注目されるのは子持ち勾玉と真田家奉納の石です。



写真上段3個は児玉石の中心的存在であり「三ツ石」という。


いちばん左が「天下太平の石」全長9,4Cm


中央「宝祚延長の石」全長8,5Cm


右 「氏子繁盛の石」全長8,5Cm


いずれも滑石製


名前の呼び方も時代によって名前や数える順番が変わったりしている。

江戸時代宝永3年にはこの3個を「御領主御吉凶石」としている。


児玉石の中で最も大きいもので写真のように内部に水晶が晶出しているものです。

古文書 「池田宮起文」によると

真田信之(信濃上田城及び松代城初代藩主)が上田城内で拾ったもので元和8年(1622年)松代城に加増移封されたとき

一緒に持ってきたもので翌年玉依比売命神社に奉納されたものです。

なお、現在真田家奉納の石と言われているが最初は「奉納石殿様御武運長久石」と言われたという。

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